こんにちは。すずらん鍼灸院の大島です。
前回に続き、7項目の『漢方』について、説明します。
前回、ストレスにより「気」の乱れを生じ、
それが原因となって「血」の乱れを生じることを説明しました。
この「気」と「血」が乱れる身体の異常をわかりやすく表現すると、
次のようになります。
【気の乱れ】
無気力、倦怠感、イライラ、集中力の低下など
【血の乱れ】
生理痛、生理不順、腰痛、肩こり、頭痛、冷え性など
これらを見ますと、無気力、イライラ、倦怠感、生理不順、
冷え性、慢性(頭痛)は、いずれも西洋医学において、
手を焼いている症例でもあります。
これらの治療がやっかいなため、近年、漢方薬を
使用する医師が7割以上に増えたことを前回解説しました。
西洋医学における医師は、漢方の専門家ではないので、
病気に合わせて漢方薬をお渡しします。
例を言えば、風邪なら風邪に効く漢方、頭痛は頭痛に効く漢方薬・・・
というように、同一的な処方を行います。
これに対し、漢方医は、病気に合わせた処方するというよりも、
その人の体調や体質にあわせた漢方薬を処方します。
つまり、同じ生理不順であっても、処方される漢方薬は、
各人によって違いがあります。
又、漢方薬には自律神経を整え、ホルモンバランスを
整えることも趣旨のひとつです。
そして、同じ個人においても、生理周期に合わせて、違う漢方薬を
処方することがあります。
東洋医学では、基礎体温における低温期を『陰』、高温期を『陽』
というように、『陰陽』のバランスで考えます。
陰陽のバランスを整える概念は、東洋医学の基本です。
つまり、基礎体温を整えるという概念は、古来より確立されて
いたのです。
(続く)
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