こんにちは。すずらん鍼灸院の大島です。
本日は、生理のメカニズムについて、さらに詳しく説明します。
生理のメカニズムを時系列で解説すると
次のようになります。
1.卵胞刺激ホルモンの分泌
始めに、脳内の脳下垂体から、「卵胞刺激ホルモン
(FSH)」が分泌され、血液を通して、卵巣まで
運ばれます。
2.卵胞の生成
卵巣に送られた卵胞刺激ホルモン(FSH)に影響されて、
十数個の卵胞が育ちます。
3.エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌
卵胞は発育し、やがてエストロゲン(卵胞ホルモン)
を分泌するようになります。
このエストロゲンの作用により、子宮内膜の厚みが
増します。
4.黄体化ホルモン(LH)の分泌
エストロゲン(卵胞ホルモン)が一定の量に達すると
「卵胞刺激ホルモン」の分泌が抑制され、代わりに
黄体化ホルモン(LH)が大量に分泌されます。
5.排卵
黄体化ホルモン(LH)は、一つの卵胞を刺激して卵子が生まれ、
卵子が卵巣の外に放出されるようになります。これが「排卵」
といわれる症状です。
6.黄体ホルモンの分泌
卵巣に残った卵胞は黄体へと変わり、プロゲステロン
(黄体ホルモン)が分泌されます。
この黄体ホルモンの分泌により、子宮内膜は、
ふわふわの柔らかい状態へと変化します。
黄体の寿命はおよそ10~14日です。
この期間に、黄体ホルモンが分泌されるようになります。
7.子宮内膜(粘膜)の排出
黄体が消滅し、黄体ホルモンの分泌が終わると、
子宮内膜が剥がれ、さらに分解酵素によって
粘膜状に分解されます。
分解された粘膜は、血液と共に体外に排出
されるようになります(生理)。
・・・
通常、生理には出血があります。
生理は辛い痛みを起こすことがありますが、
この現象は、古い子宮内膜が剥がれ、質の高い
子宮内膜が新たに作られることになります。
部屋の壁を時々掃除しないと汚くなるように、
子宮内膜も生理が起きないと、古い子宮内膜が
残ったままになります。
つまり、生理が定期的に起きるということは、
子宮内を定期的にきれいにし、清潔な状態を
保つことになるのです。
子宮は、赤ちゃんを授かる神聖な場所です。
子宮を常にふわふわで、清潔なベッドのような
状態に保つことで、赤ちゃんが宿れるように
なると言っても過言ではないのです。
(続く)
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