前回、『アルコールを避ける』について解説しました。
※【偏頭痛の代表的な予防法】
１．適度な睡眠（寝過ぎ・寝不足を避ける）
２．偏頭痛を予防する栄養素の摂取
３．偏った食生活、過度なダイエットを避ける
４．有酸素運動
５．アルコールを避ける
６．ストレスに強い身体づくり
７．ツボ刺激
８．自分の偏頭痛が発病するパターンを知る
今回は６つ目のテーマ、『ストレスに強い身体づくり』
について解説致します。
頭痛で病院の診断を受けたとき、
「ストレスをためないように気をつけて下さい」
と一度は言われた経験があるかと思います。
でも、「ストレスをためるな」と言われても、
ストレスはどうしても生じるものです。
現代社会は、それだけストレスと日常生活は、
切っても切れないものとなっています。
そして、現代人は昔と比べて、ストレスに弱くなった
とも言われています。
戦前の日本人女性は、現在よりもはるかに厳しく
貧しい時代で、電化製品もなく、子供も多く抱えて
いる家族も多かったです。
そんな厳しい環境下ではありますが、多くの女性は、
ストレスに負けることなく、一家の生活を必死に支えて
きたのです。
それに比べると現代は、大変便利な時代となりました。
ご飯炊きや洗濯は自動で行えるようになり、
少子化で子供も減少しております。
にも関わらず、ストレスは昔よりもずっと
溜まりやすくなっているのです。
なぜ現代人がストレスに弱くなったのかご存じですか。
精神的なタフさがなくなったというのもありますが、
身体の体質そのものが昔と比べ、ストレスに弱くなったと
言われています。
体質がストレスに弱くなった理由に、
食生活の大きな変化が上げられます。
戦前の日本は、魚や野菜食が中心で、魚にはカルシウムが
豊富に含まれています。
カルシウムには、神経を安定させる働きがあり、
野菜にもストレス解消に効果のあるビタミンやミネラル
などが多く含まれています。
現代社会では、欧米文化の影響で、
肉食類の食事がメインとなりました。
これに加え、菓子類、清涼飲料水、ダイエット食の普及により、
さらに魚や野菜を摂る機会が減ってしまったのです。
カルシウムやビタミンは、神経を活性化させ、精神を安定させる
働きをもつ栄養素ですが、現代人の多くがカルシウムやビタミン
不足の状態にあるのです。
現代人が、ストレスに弱くなった原因は、意外にシンプルな
ものだと考えております。
魚類中心の食事から、肉食や菓子類、ダイエット食が
中心となり、カルシウムやビタミン、ミネラルを摂取する機会が
減ったことが、ストレスに弱くなった大きな原因と思われます。
カルシウム、ビタミン、ミネラルを積極的に摂ると共に、
肉類・菓子・ダイエット食品を避け、
ストレスに負けない身体づくりをしていきましょう。
（続く）
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